
種まき | 2月後半 |
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植え付け | 5月入ったら 株間20~30cm |
水やり | 少なめ |
支柱・ネット | 真ん中に高い支柱 |
仕立て | 花房2段目までワキ芽かき |
追肥 | 実がなりはじめたら2週間ごと |
収穫 | 早採り |
病害虫 | 虫を捕殺 |
トマトは大玉・中玉・ミニトマトと、収穫できる実のサイズによって品種が分けられています。
実が大きくなるほど栽培の難易度が上がります。
家庭菜園では、栽培しやすくたくさん収穫できるミニトマトがオススメです。
ミニトマトを種まきから育てる場合
ミニトマトは種まきから55~65日くらいで植え付けできるサイズに育ちますので、
2月後半に種まきをします。
まだ寒いので、あたたかいところで育てる必要があります。
ミニトマトの苗の選び方
できれば病気に強く、収穫量も多い「接ぎ木苗(つぎきなえ)」を選びましょう。
- 双葉(子葉)がまだ残っているもの
- 一番花がついているもの
- 葉の色が濃くしっかりしていて、変色したり、虫がついていないもの
- 茎やつるが太く、節(ふし)と節の間がつまっているもの
- ポットの底の穴から根が見えているもの
ミニトマトを育てる環境
- 日当たりが良く、風通しの良い場所。
- 室外機の風が当たる場所は避けます。
ミニトマトの植え付け時期
ゴールデンウィーク前後(寒冷地は1ヶ月遅めに)
ミニトマトの植え付けのやり方
1袋に20Lの土を入れて、1つのポット苗を植えます。。
ミニトマトは成長すると人の背丈くらいになるので、長めの支柱(160~180cmくらい)を真ん中に立てます。
植え付けした後に立てると根を傷つけてしまうので、植え付けする前に立てます。
また、トマトは主枝に対して花実が一定の方向にできる特徴があります。
一番花を自分に向けて植え付けすると管理しやすくなります。
- 植え穴をかるく掘ります。
- 植え穴にかるく水をかけて湿らせます。
- 苗をポットからはずして植え穴に置きます。
- 上から抑えて安定させます。
- 土をえぐらないように水をかけてよく湿らせます。
ミニトマトをプランターで育てる場合
ミニトマトの根はタテに深く伸びます。
他の野菜と同じプランターに植える場合は、邪魔をし合わない野菜を選ぶ必要があります。
株間は20~30cmくらいあけて植えます。
ミニトマトの水やり
- 植え付けから苗がしっかり根付くまで毎朝水やりします。
- 実ができはじめたら、水やりを少し控えます。
- 朝に葉を見て、葉がしおれていたらたっぷり水やりをします。
トマトはもともと高原地帯で育つ野菜で、乾燥気味に育てることで甘みが強くなります。
水やりが多いと、水っぽいトマトになってしまうので、他の野菜に比べて控えめにします。
しかし、乾燥状態が長く続いた後に一気に水やりをすると、実割れすることもあるので、葉の状態を見ながら適度に与えるのがコツです。
ミニトマトの仕立て方
トマトはワキ芽をすべて摘み取って1本立てにするのが基本ですが、
ミニトマトは下から2段目の花房までワキ芽を取り、あとは放任の方が収穫量が増えます。
また、枯れたり、混み入っている枝葉は積極的に摘み取り、常に風通しを意識すると、株も長持ちし、病害虫の被害も予防できます。

ミニトマトの追肥
- 実がなりはじめたら、2週間ごとに追肥をします。
- 水やりする前に、EMボカシⅡ型を株のまわりに、どこにまいたのかわからないくらい薄くまきます。
- EM活性液を500倍に薄めて水やりします。
ミニトマトは肥料の過不足が葉に表れやすいので、健康状態をみる目安にします。
- 肥料が不足:葉がななめ上に向かってのびる。色も薄く、茎も細い。
- 肥料が適切:葉が地面と平行にのびる。
- 肥料が多い:葉が下向きに垂れて、大きくなり、色が濃くなる。
- 肥料が多すぎる:葉がくるくると巻く。花が咲いても落ちてしまい、実がならない。この状態をツルボケと言います。
ミニトマトの収穫
大きくなると、食味も悪くなり、株も疲れさせてしまうので、食べられる大きさになったら、どんどん早めに収穫します。
基本的には朝方のみずみずしい時に収穫します。
野菜は朝から夕方にかけて光合成をして栄養を作り、夕方から夜の間にその栄養を実に蓄えるので、朝の果実が一番栄養が多く味が濃いとされています。
また、気温が高くなってから収穫したものは傷みも早くなります。
トマトは雨に当たると実割れすることがあります。
実割れがひどい時は、花房全体に不織布などをかけるなどの対策をして雨から守ります。
ミニトマトの病害虫対策
【アブラムシ】葉、茎の汁を吸います。
【オオタバコガ】ツボミや新芽などを食べ、実の中にも侵入します。
できるだけ毎日、葉の表裏を観察しましょう。
見つけしだいガムテープで捕殺します。
放っておくとどんどん増えて、薬剤を使うことになります。
湿気が多かったり、風通しが悪いと病気にかかります。
土や空気は湿気っぽくならないように、風通しを意識しながら整枝をします。
以上、ミニトマトの育て方・栽培方法をご紹介しました。