家庭菜園というと、一番に思いつくのはプランターだと思いますが、プランター栽培よりもさらにお手軽な「袋栽培」という方法があります。
プランターよりも省スペースで、プランターを用意する必要がないのでコストもかかりませんし、栽培が終わった後の後片付けもラクチンです。
EM家庭菜園アオゾラは、この袋栽培をメインにご紹介していきます。

袋栽培とは

袋栽培とは、プランターや鉢の代わりに、土のう袋などの袋を使って栽培する方法です。
プランターよりも省スペースなのに、ほぼ倍の土の量で育てることができます。
野菜は育てる土の量で、育つ大きさや収穫量が変わりますので、
プランターよりもより良い環境で育てられるとも言えます。
また、プランターで複数の野菜を植える場合は、
それぞれの野菜の根の張り方や水やりの量によって、
組み合わせや株間の距離などを考える必要がありますが、
袋栽培は基本1袋に1苗を植えるので、何も気にする必要がありません。
さらに、プランターよりも軽く、1株ずつ自由に移動できますし、
使用後のプランターを洗ったり、後片付けをしなくて良いのもとてもラクチンです。
日当たりの良い、40cm×40cm程度のスペースがあれば、夏には新鮮なとれたてキュウリ、冬にはホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイなどの葉物野菜を楽しむことができます。
袋栽培のデメリットとしては、やはり見映えがあまり良くないということです。
プランターや鉢に比べると、オシャレにはいきません。
栽培していくにつれ、汚れやコケなどがついて汚くなっていきます。
私はまったく気になりませんが、気になる方もいらっしゃると思います。
見映えが気になる方は、土は土のう袋で管理して、栽培はプランターでやるのをオススメしています。
それと、もう一つのデメリットとして、水はけが良すぎるということです。
水はけや通気性が良いので、病気になりにくい反面、
真夏などは土が乾きやすく、朝夕にたっぷり水やりする必要があります。
とはいえ、プランターでも汚れるし、土が乾きやすいのも一緒なので、
メリットの方が大きいと言えます。
袋栽培で使用する袋
1番コストが安いのは土のう袋です。
48cm×62cmが一般的なサイズで、土を入れるとだいたい25Lとされています。
土のう袋では見た目が気になるという方は、麻袋を使うとオシャレな感じになりますが、耐久性が低いので、あまりオススメしていません。
また、土のう袋にも1番安いものから、UV加工が施されたしっかりしたものまであります。
1番安いものは1シーズンももたないものもありますので注意してください。
少し高価でも、しっかりした袋を何回も再利用した方が、結果的にはコスパが良くなると考えています。
黒色のUV土のう袋も販売されていますが、真夏の直射日光が当たる場所では土の中が熱くなりすぎるのでオススメしません。
私はUV加工がしてあって、25Lの目安線がついている土のう袋を使っています。
袋栽培のやり方
袋栽培をはじめる時
袋栽培を一番最初に始める時は、土を買ってきます。
ホームセンターなどで売っている一般的な野菜用の培養土でOKです。
基本的な目安は、1つの袋に20Lの土を入れて、野菜を1苗育てます。(一般的な夏野菜の場合)
育てたい野菜の数に応じて、土を準備してください。
購入した培養土は、その袋のまま袋栽培を始めることもできます。
その場合は、袋の底面と、側面の底に近い部分に直径5mm~1cmくらいの水抜き穴を数十カ所あけます。
しかし、ポリエチレン製の袋は、真夏など直射日光が長く当たると袋の中の温度が熱くなりすぎて根が腐ってしまう恐れがあるのであまりオススメしていません。
土のう袋に詰め替えた方が、安定感がありますし、水はけや通気性も良いので安心です。
袋の下にスノコを敷く
また、コンクリートやタイルなどの水はけの悪い床では、袋栽培の底面の水はけと通気性を良くするために、スノコを敷いた方が苗が元気に育ちます。
我が家では、育苗ポットを入れるトレーを使っています。
ホームセンターによっては無料でもらえる場合もあるので、近くのホームセンターに聞いてみてください。

支柱の立て方
育てる野菜によって、支柱を立てます。
支柱の立て方は、袋の外に3本程度、ヒモやロープでくくりつけると、袋も安定します。
下に敷いたスノコや育苗トレーにも固定できるとよりしっかりします。
高い支柱を立てるときは、袋の外の支柱にくくります。

栽培が終わったら
袋栽培が終わった後、土をリサイクルしない場合は、袋のまま地域の捨て方に従って捨てれば良いのでラクチンです。
リサイクルする場合は、EM資材と混ぜたあと、また袋詰めして保管しておけば、そのまま次の植え付けに使えて便利です。
袋栽培は向きを変えて使うことができる
袋栽培は、基本的にはそのまま袋をタテ置きで使いますが、育てる野菜によっては向きを変えて育てることもできます。
基本はタテ置き
袋をタテ向きに置くのが基本です。
追肥や増し土で土が増えることを想定して、土は目一杯入れないようにし、袋のフチの全周を外に折り返します。
植え付けして苗が小さいうちは、袋のフチを折り返さずに立てておくことで風よけになります。

ヨコ置き
袋をヨコ向きに置くと、プランターのように使うことができます。
土のう袋の場合は、袋の口を固く縛ってから横にして側面の縫い糸を切って開きます。
ミズナ、リーフレタス、ニラ、葉ネギなどの葉が大きく育つ葉物類や、苗を複数株植える場合もヨコ向きに置いて使います。

仰向けに置く
袋を仰向けに置くと、さらに広く栽培することができます。
栽培期間が短い葉物類や、ハツカダイコンやラディッシュ、イチゴなど、根があまり伸びない野菜に向いています。

袋の上の面を、土がこぼれないように注意しながら、対角線に切り込みを入れ、切った端を外側にクルクルと巻いてクリップやピンでとめます。これが壁になって土がこぼれるのを防ぎます。
できるだけ栽培する面を大きくあけましょう。
その他、袋に植え穴をあけるとマルチ栽培もできます。
以上、袋栽培についてご紹介しました。
次回は、袋栽培の便利アイテムについてご紹介します。

