プランター栽培において、栽培の終わった土は、栄養が偏ったり、病原菌や雑菌が繁殖していて、連作障害を引き起こすことも多いため、一般的にはそのまま次の野菜づくりには使えません。
しかし、EMを活用した資材を入れることで、再び栄養豊富で元気な土に生まれ変わります。
EMを活用しなくても、栽培後の土をリサイクルする方法はありますが、フルイにかけたり、消毒したりと、手間がかかる上、野菜に必要な栄養だけを補充するため、土本来の元気な状態とは少し違います。
EMを活用すると、もともと土にいる微生物や生物が活発に活動し、本来の元気な土に生まれ変わるという点がEMを活用する利点です。
さらに、EMは活用すればするほど、雑菌や病原菌に負けない強い土になっていきます。
リサイクルした土は、土のう袋につめて保管すると便利です。
準備するもの(土20L分をリサイクルする場合)
土のう袋
土は土のう袋で管理すると便利です。
プランター栽培をする場合でも、土は土のう袋で管理するとやりやすいです。
栽培が終わったら、ゴミや虫などを取り除いて、ひとまず土のう袋に入れて保管しておくことができますし、資材を入れてリサイクルした後もまた土のう袋で保管します。
土のう袋は積み上げて保管することができますし、
土を捨てる場合も、地域のゴミの出し方に従って、そのまま捨てることができるのでラクチンです。
土のう袋でも一番安いものはすぐにボロボロになります。
UV加工がしてあり、耐久性のある土のう袋がオススメです。
また、黒色のものは真夏に中が熱くなり過ぎる恐れがあるのでオススメしません。
私はUV加工がしてあって、25Lの目安線がついている土のう袋を愛用しています。
栽培の終わった土(20L)
計算しやすいように、だいたい袋栽培の1袋を20Lとします。
リサイクルしない場合は、そのまま袋の口をしめて、地域のゴミの出し方に従って捨てればOKです。
EM生ゴミ発酵肥料 or EMボカシⅡ型
土のリサイクルには、EM生ゴミ発酵肥料とEMボカシⅡ型のそれぞれどちらか、
または、両方をミックスして使います。
・EM生ゴミ発酵肥料だけ使う場合・・・10L
・EMボカシⅡ型だけ使う場合・・・4L
・両方をミックスする場合・・・EM生ゴミ発酵肥料5L+EMボカシⅡ型2L
腐葉土
ホームセンターなどで売っている一般的な腐葉土を使います。
けっこう使うので、ちょっと重たいですが、私はいつも40L買ってきます。
私は100均の2Lのタッパーを測り代わりに使っています。
・EM生ゴミ発酵肥料だけ使う場合・・・腐葉土10L
・EMボカシⅡ型だけ使う場合・・・腐葉土4L
・両方をミックスする場合・・・腐葉土9L
EMセラミックス
EMセラミックスとは、EMを混ぜて熟成させた粘土を、800~1200℃で焼成したものです。
このEMセラミックスパウダーは、EMボカシの補助資材として生ゴミ処理にも利用されており、乳酸菌や酵母の増殖を助けることで、生ゴミがよく発酵します。
EMの効果をより強化・安定化させる目的で利用されています。
土のリサイクルには15g(大さじ1杯)使います。
EM活性液
10倍に薄めて、最後にスプレーします。
シート・タフブネ
材料を広げて混ぜるために、ブルーシートや園芸用のシートを使います。
また、保管するスペースがあれば、タフブネがあるといろいろ便利です。
私はいつも小さいタフブネを使っています。
容量の計算方法
EM生ゴミ発酵肥料の量:土の量の50%
EMボカシⅡ型の量:土の量の20%
腐葉土の量:総量(土+生ゴミ発酵肥料+ボカシⅡ型)の1/3
EMセラミックス:土の量の0.1%
(容量の計算は厳密である必要はなく、わかりやすい数値にしています。)
土のリサイクルのやり方

- 栽培の終わった土をシートやタフブネなどに広げて、茎や根などの大きな栽培くず、幼虫などを取り除きます。ミミズはそのままでも大丈夫です。
- 腐葉土、EM生ゴミ発酵肥料、またはEMボカシⅡ型、EMセラミックスを入れてよく混ぜます。
- 混ぜた土を、土のう袋の半分より少し上のあたりまで入れます。そのへんでだいたい20Lくらいです。
- 10倍に薄めたEM活性液を上からスプレーして、少し湿らせます。
- 袋の口を固くしばり、なるべく日の当たらないところで保管します。通気性を良くするため、スノコなどを下に敷いた方がより早く堆肥化します。私は育苗トレーを敷いています。
- 1週間後、袋を開けて、土をかき混ぜて空気を入れてあげます。そしてまたEM活性液をスプレーして、袋を閉じます。
- さらに1週間たてば完了です。次の野菜の植え付けができます。
リサイクルした土の使い方
リサイクルの完了した土は、すぐに次の野菜を植えることもできますし、そのまま保管し続けることもできます。
追肥や盛り土など、土が少し必要な場面もありますので、すべて植え付けをしてしまわずに、補充用の土も確保しておいた方が良いです。
以上、土のリサイクルのやり方をご紹介しました。