
種まき | 3月入ったら |
---|---|
植え付け | 5月入ったら 株間20~30cm |
水やり | ふつう |
支柱・ネット | 適宜支柱で枝を支える |
仕立て | 3本立て、一番花の下の2つのワキ芽を伸ばす、その下はワキ芽かき、7番目まで摘花 |
追肥 | 実がなりはじめたら2週間ごと |
収穫 | 早採り、葉も食べられる |
病害虫 | 虫を捕殺 |
ナスと同じく、ピーマンもいろいろな料理に活躍します。
病害虫にも強く、ほとんど手がかからずに、たくさん収穫できるので、初心者の方にもオススメです。
ピーマン、パプリカ、シシトウはすべてトウガラシの仲間で、基本的な育て方は同じです。
また、私たちがいつも食べているピーマンは、完熟する前の緑色の状態を早採りして食べています。
収穫しないでそのまま育てると完熟してパプリカのように赤くなります。
味のちがいを楽しんでみてください。
ピーマンを種まきから育てる場合
ピーマンは種まきから45~60日くらいで植え付けできるサイズに育ちますので、
3月に入ったらすぐ種まきをします。
まだ寒いので、あたたかいところで育てる必要があります。
ピーマンの苗の選び方
できれば病気に強く、収穫量も多い「接ぎ木苗(つぎきなえ)」を選びましょう。
- 双葉(子葉)がまだ残っているもの
- 一番花がついているもの
- 葉の色が濃くしっかりしていて、変色したり、虫がついていないもの
- 茎やつるが太く、節(ふし)と節の間がつまっているもの
- ポットの底の穴から根が見えているもの
ピーマンを育てる環境
- 基本的には日当たりが良く、風通しの良い場所が良いのですが、強い直射日光が長く当たりすぎると実が日焼けしてしまうこともあるので、他の野菜の陰に少し隠れるような位置に置くと良いです。
- 室外機の風が当たる場所は避けます。
ピーマンの植え付け時期
ゴールデンウィーク前後(寒冷地は1ヶ月遅めに)
ピーマンの植え付けのやり方
1袋に20Lの土を入れて、1つのポット苗を植えます。
- 植え穴をかるく掘ります。
- 植え穴にかるく水をかけて湿らせます。
- 苗をポットからはずして植え穴に置きます。
- 上から抑えて安定させます。
- 土をえぐらないように水をかけてよく湿らせます。
ピーマンをプランターで育てる場合
ピーマンの根は全体的に広がって伸びます。
他の野菜と同じプランターに植える場合は、邪魔をし合わない野菜を選ぶ必要があります。
株間は20~30cmくらいあけて植えます。
ピーマンの水やり
一日一回、朝に水やりしましょう。

ピーマンの仕立て方(3本立て)
- 一番花のすぐ下のワキ芽と、またその下のワキ芽の、2つのワキ芽を伸ばします。
- そこから下のワキ芽はすべて摘み取ります。
元の枝(主枝(しゅし))と、伸ばした2本の枝(側枝(そくし))の、3本立てで仕立てます。
それぞれの枝が倒れたり曲がったりしないように適宜支柱で支えます。
株の成長を助けるために、最初の7番目までの花はすべて摘花します。
ピーマンの追肥
- 実がなりはじめたら、2週間ごとに追肥をします。
- 水やりする前に、EMボカシⅡ型を株のまわりに、どこにまいたのかわからないくらい薄くまきます。
- EM活性液を500倍に薄めて水やりします。
ピーマンの収穫
大きくなると、食味も悪くなり、株も疲れさせてしまうので、食べられる大きさになったら、どんどん早めに収穫します。
基本的には朝方のみずみずしい時に収穫します。
野菜は朝から夕方にかけて光合成をして栄養を作り、夕方から夜の間にその栄養を実に蓄えるので、朝の果実が一番栄養が多く味が濃いとされています。
また、気温が高くなってから収穫したものは傷みも早くなります。
ピーマンは葉も食べられます。
枝葉が混み入ってきたら、整枝もかねて葉を収穫し、風通しを良くしてあげましょう。
ピーマンの葉はホウレンソウに似た感じなので、ホンレンソウのような料理の使い方が特に合います。
また、緑のピーマンはそのまま育て続けると赤く完熟します。
赤くなったピーマンは、苦みが減って甘みが増し、とてもおいしいです。
しかし、全部完熟させていると株がすぐに疲れてしまうので、基本的には緑のピーマンを収穫します。
赤いピーマンは完熟しているので、日持ちはしません。
ピーマンの病害虫対策
【アブラムシ】葉、茎の汁を吸います。
【カメムシ】新芽・新葉を食べ、実の汁を吸います。
【ハダニ】葉の汁を吸います。高温や乾燥していると発生しやすい。
できるだけ毎日、葉の表裏を観察しましょう。
見つけしだいガムテープで捕殺します。
放っておくとどんどん増えて、薬剤を使うことになります。
以上、ピーマンの育て方・栽培方法をご紹介しました。