スナップエンドウの育て方・栽培方法

スナップエンドウカレンダー
種まき 11月に入ったら
植え付け 12月入ったら 株間30cm 草丈10~15cmで冬越し
水やり 根付くまで毎朝、冬場は4~5日に1回、春になって成長してきたら毎朝
支柱・ネット つるありは高い支柱とネット、つるなしは適宜支柱で枝を支える
仕立て 2本立て
追肥 4月に入ったら1回だけ、増し土
収穫 早採り、採ったらすぐ食べる、またはチルド保存
病害虫 虫を捕殺、鳥よけ、最後はウドンコ病になって栽培終了



エンドウマメの種類は、食べる部分の違いによって3種類の品種に分かれています。

  • サヤを食べるサヤエンドウ
  • サヤとマメを食べるスナップエンドウ(スナックエンドウとも言います)
  • マメを食べるエンドウマメ(グリーンピース)

中でもスナップエンドウは、サヤとマメの両方を食べられる上、実がとても甘くオススメです。

どの品種も育て方は同じです。

スナップエンドウを種まきから育てる場合

キュウリは種まきから30~35日くらいで植え付けできるサイズに育ちますので、

11月に入ったらすぐ種まきをします。

発芽温度は20度前後です。

スナップエンドウの植え付け時期

スナップエンドウの苗は11月ごろから販売されます。

スナップエンドウは冬のはじめに植えて、寒い冬を越し、春になって株が大きく成長して花実がなります。

真冬の寒さに当たることで、花芽の分化が促進されて収穫量が上がるので、冬のはじめに植えることが大事です。

一方、年明けの1月以降にも苗が販売されますが、寒さに十分に当たっていないものが多く、収穫量はあまり期待できません。

また、冬のはじめに植えても、あまり大きくなってしまうと(30cm以上)、寒さに耐えることができません。

12月に入ってから、まだあまり成長していない小さめの苗を選ぶとちょうど良いです。

(寒冷地は1ヶ月遅く、年明けからで大丈夫です。)

つるあり種とつるなし種

スナップエンドウの種類には、つるあり種つるなし種があります。

つるあり種はツルが長く伸び、1.2m~2mくらいまで成長するので、長い支柱にネットを張ります。

つるなし種はツルがあまり伸びず、だいたい1mくらいで止まるので、ネットはいりません。

つるあり種の方がネットを張る手間がかかりますが、ツルが長く伸びる分実も多くつくので、収穫量が多く、期間も長く収穫できます。

スナップエンドウの苗の選び方

スナップエンドウは小さな苗の方が寒さに強いので、12月に入ってから、本葉3~4枚くらいのしっかりとした小苗を選び、植え付けします。

その後少し成長して、草丈が10~15cmくらいの大きさで冬越しさせます。

スナップエンドウを育てる環境

共通
  • 日当たりが良く、風通しの良い場所。
  • 室外機の風が当たる場所は避けます。

 

スナップエンドウの植え付けのやり方

1袋に20Lの土を入れて、1つのポット苗を植えます。

共通
  • 植え穴をかるく掘ります。
  • 植え穴にかるく水をかけて湿らせます。
  • 苗をポットからはずして植え穴に置きます。
  • 上から抑えて安定させます。
  • 土をえぐらないように水をかけてよく湿らせます。

 

スナップエンドウをプランターで育てる場合

他の野菜と同じプランターに植える場合は、邪魔をし合わない野菜を選ぶ必要があります。

株間は30cmくらいあけて植えます。

スナップエンドウの水やり

  • 植え付けから苗がしっかり根付くまで毎朝水やりします。
  • その後は冬越しで成長がゆっくりになるので、4~5日に1回程度で大丈夫です。
  • あたたかくなって成長が早くなってきたら、一日一回朝に水やりします。

支柱とネット【ネット】

【つるあり種の場合】

ネット

植え付けした苗がしっかり根付いたら、支柱を立てて、ネットを張ります。

  • 180cm~2mの支柱を2本立てる。支柱と支柱の間も2mくらい。
  • その間にネットを張ります。

  
支柱の高さは自分が腕をのばして届く範囲で立てましょう。

 

【つるなし種の場合】

適宜支柱を組むなどして株全体を支えます。

スナップエンドウの仕立て方

植え付けのあと、しっかりと根付いたら、成育の良い2株を残して2本立てにします。

間引くときは抜かずにハサミで切ります。

その後は基本的に放任で大丈夫です。

スナップエンドウの追肥・増し土

スナップエンドウなどのマメ科の植物は自分で窒素分を供給しますので、肥料はほとんどなくても大丈夫ですが、4月に入って花が咲き始めるころに1回だけEMボカシⅡ型を薄くまきます。

また、スナップエンドウは株元のあたりからも根を出しますので、追肥の時など、適宜増し土をすると根の量が増えて収穫量も上がります。

スナップエンドウの収穫

スナップエンドウはスイートピーのようなかわいい花が咲きます。

花が咲いてから20日くらい経過して、サヤの中のマメがまんまるになったら収穫します。

サヤの付け根を手で折るか、ハサミで切ります。

スナップエンドウは収穫直後が最も甘く、そこからどんどん甘さが失われていきます。

収穫したら早めに食べるか、急速に冷却して冷蔵庫で保存すると鮮度が保つことができます。

また、スナップエンドウは栽培の最後の方になると、株元の方からウドンコ病にかかり枯れていきます。実がならなくなってすべて枯れたら栽培終了です。

スナップエンドウの病害虫対策

【アブラムシ】葉、茎の汁を吸います。

【鳥】マメ科の植物は鳥の大好物です。被害が出る場合は、鳥よけネット等の対策が必要になります。

【ウドンコ病】葉に白い粉をふいたようになります。

栽培末期のウドンコ病は自然な流れなので、特に対策をする必要はなく、そのまますべて枯れたら栽培終了です。




以上、スナップエンドウの育て方・栽培方法をご紹介しました。

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