EM家庭菜園アオゾラでは、
- 家庭菜園でおいしい野菜を作り、
- おいしく食べ、
- そこから出た生ゴミから肥料を作り、
- 栽培の終わった土を再び元気な土にリサイクルして、
- またおいしい野菜を作る
という、
家庭にも環境にもやさしい循環型の取り組みを推奨して、日々取り組んでいます。
そのメインの部分がEM生ゴミ発酵肥料作りです。
ヌカ漬けが生の野菜よりも栄養価が高くなるのと同じように、
生ゴミも善玉菌で発酵させることで、野菜にとって必要なたくさんの栄養素が作られます。
EMボカシⅠ型が完成したら、仕込み開始です。
日々の料理で出る生ゴミを、なるべく新鮮なうちにEMボカシⅠ型と混ぜて、重ねていきます。
それを繰り返し、容器がいっぱいになったら1~2週間発酵させて完成です。
準備するもの (5L分作る場合)
土のリサイクルをする時に、だいたい10Lくらいの生ゴミ発酵肥料が必要になります。
一度に10Lためるのは大変なので、半分の5Lずつ作るのがちょうど良いと思います。
密閉容器(5L)
EM菌は空気に触れない状態(嫌気状態)でよく増殖するので、できるだけ密封状態を保つ必要があります。
パッキンやロックなどがついていて、しっかり密閉できる容器を用意してください。
生ゴミ発酵肥料が10L必要だとすると、5Lの容器が2つ必要です。
その他に、EMボカシⅡ型も並行して作ることもあるので、最低でも3つはいずれ必要になると思います。
100均で、5.5Lの容器が300円で売っていました。私はそれを3つ買って使っています。
生ゴミ
良い生ゴミ発酵肥料を作るためのポイントがあります。
- 生ゴミはできるだけ新鮮なうちに仕込みます。腐ってしまったら無理に入れずに捨てます。
- 生ゴミはできるだけ濡らさないようにして水気を切ります。水分が多過ぎると失敗して全部が腐る可能性があります。
- 生ゴミはできるだけ細かく切ります。大きなかたまりのままよりも、細かい方が発酵が早く進みます。私は毎回フードプロセッサーで粉々にしています。
- 生ゴミは調理クズを使い、料理の残りは使わないようにします。少量なら大丈夫ですが、大量だと水分が多過ぎて失敗する可能性があります。
- 肉や魚など腐りやすいものは、EMボカシⅠ型を多めに混ぜます。卵のカラや貝ガラ、魚の骨などの硬いものも処理できますが、土に入れて分解されるまで時間がかかります。
EMボカシⅠ型
仕込んでから45日以上経過し、発酵した甘酸っぱいニオイがしたら完成しています。
>EMボカシⅠ型の作り方はこちら
EMセラミックス
EMセラミックスとは、EMを混ぜて熟成させた粘土を、800~1200℃で焼成したものです。
このEMセラミックスパウダーは、EMボカシの補助資材として生ゴミ処理にも利用されており、乳酸菌や酵母の増殖を助けることで、生ゴミがよく発酵します。
EMの効果をより強化・安定化させる目的で利用されています。
小さじ1杯弱入れます。
新聞紙
生ゴミの水分が多すぎると、底に水分がたまり、腐って失敗する可能性があります。
最初に新聞紙を容器に敷きつめておくと、余分な水分を吸ってくれますので、成功する確率があがります。
EM生ゴミ発酵肥料の作り方(5L分作る場合)

- はじめに容器に新聞紙(1枚分)を敷きつめます。こうすることで余分な水分を吸ってくれます。
- 一番底にEMボカシⅠ型を1cmくらい入れます。
- その上に生ゴミと、それと同じくらいの量のEMボカシⅠ型を入れ、EMセラミックスを小さじⅠ杯まぶして軽く混ぜます。
- 表面を平らにならし、さらにEMボカシⅠ型を薄く敷きます。
- ラップを何枚かかけて、上から均等に押して空気を抜きます。ラップが落しブタになり、空気に触れないように覆います。
- もう一度、容器の上からラップをかけて、そのままフタではさんでロックします。
- 容器がいっぱいになるまでこの作業を繰り返します。毎回上に重ねていくようにして、全体を混ぜ合わせる必要はありません。
- 仕込んだ容器はあたたかく、温度変化の少ない場所に置きます。私は冷蔵庫の横に置いています。1~2週間発酵熟成させて完成です。
EM生ゴミ発酵肥料の使い方
栽培の終わった土20Lと、腐葉土10L、EM生ゴミ発酵肥料10Lを混ぜ合わせて土をリサイクルします。だいたい1ヶ月熟成させると栄養満点の元気な土に生まれ変わります。
また、EM生ゴミ発酵肥料を追肥に使うこともできます。
その場合、土の上に置いたままだと、きついニオイがすることがありますので、土の中に混ぜ込むか、上から盛り土をしてください。
その上から、EM活性液を水やりと同じく500倍に薄めてまきます。
以上、EM生ゴミ発酵肥料の作り方と使い方をご紹介しました。